■ | 中山の千枚田 |
小豆島のほぼ中央、中山地区に広がる千枚田。 県内唯一の棚田は大小約800枚にもおよび、標高200mの山腹に波状に並んでいる。 田には名水百選になっている湯船の湧水が流れ込み稲を潤している。 大小さまざまな形の棚田には、晴れ渡る青空や雲などの景色が映ったり、彼岸の季節には彼岸花が彩りを添えたりと四季折々の表情で楽しませてくれる。 優しくて懐かしい日本の風景がそこにある。 また、映画「八日目の蝉」のロケ地となり、7月初旬に虫送り行事が復活。 7月初旬、火手と呼ばれる松明の光の列が稲の間を揺らめく様はとても幻想的です。 (写真は、小豆島おすすめスポット… 2013.11.9) |
■ | 江戸時代から続く、島の伝統芸能「中山農村歌舞伎」 |
中山農村歌舞伎の起源は今から約300年前(江戸時代中期)、お伊勢参りに出かけた島の人々が上方から伝えたとされています。 荒天で船が出ず、大阪で船待ちしていた島人たちは、上方歌舞伎の華やかな世界に触れ、歌舞伎の名場面を描いた絵馬や衣装を島に持ち帰り、神社に奉納しました。 歌舞伎の人気は島中に広がり、上方から旅回りの一座や振り付け師を招くなどして、次第に島人自ら演じられるようになりました。 中山の舞台は、昭和62年3月に重要有形民俗文化財に指定され、平成24年3月には茅葺き屋根の全面ふき替え工事が行われました。 |
■ | 小豆島の千枚田を潤す「湯船の水」 |
小豆島のほぼ中央、標高400mの湯船山山腹にある小豆島霊場44番札所、蓮華寺境内に湧く水。 境内西端の岩の下から、常温16度、日量400tが湧出。 近くの水飲み場で、お遍路さんが喉を潤している。 水は用水路を流れ、寺の下150mの共同洗い場で炊事、洗濯に使われるほか、急峻な地形特有の千枚田にも注ぐ。 雨の少ない島で不思議と量の変わらぬ水は、島全体が干ばつでも付近の中山地区には豊作をもたらす。 「日本名水百選」 |