■ | 藤原文化の浄土式庭園「浄瑠璃寺」 |
浄瑠璃寺は、東の薬師仏をまつる三重塔、中央の宝池、西の九体阿弥陀堂から成り立っている。 寺名は創建のご本尊、薬師仏の浄土である浄瑠璃世界からつけられた。 この寺では先ず東の薬師仏に苦悩の救済を願い、その前で振り返って池越しに彼岸の阿弥陀仏に来迎を願うのが本来の礼拝の形である。 (九体阿弥陀堂、九体阿弥陀如来像、三重塔は国宝・藤原時代)また池を中心とした浄土式庭園 「特別名勝・史跡」 (写真は、浄瑠璃寺「アセビの花」… 2006.3.25) |
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太陽の昇る東方にあるのが浄瑠璃浄土で薬師如来が教主「三重塔」、太陽が沈む西方には極楽浄土があって阿弥陀如来を教主としている。 「本堂」 春分と秋分の彼岸の中日には、薬師如来の前から見る太陽は九体仏の中央の真後ろに沈んでいくことがわかります。 浄瑠璃寺の庭園は、鑑賞ではなく深く厚い祈りの庭、仏の庭。また 浄瑠璃寺は本堂に九体阿弥陀仏を安置していることから、九体寺とも呼ばれています。 当日は、秘仏の開扉日になっており、「秘仏・吉祥天女像」五穀豊穣、天下泰平、豊かな暮らしと平和を授ける幸福の女神。 |
■ | アセビ(馬酔木)ツツジ科 |
アセビは高さ数mになる常緑低木で、宮城県以南の本州、四国、九州に分布する。 早春から釣り鐘型の花を咲かせ、春の到来を実感させる植物である。 花は早春に開花し、秋に果実を稔らせる。 夏には花序を準備し始め、冬にはすぐに花を咲かせることができるほどの状態で花序を形成している。 実に長い年月をかけて花を準備する植物である。 花が美しいので、庭木としても植栽されているが、有毒植物である。 アセビは漢字では馬酔木と書く。馬が食べると苦しむとの意味であるが、馬酔木と書いてアセビと読めるわけはない。 園芸品種ではピンク(淡紅色)のものもあります。 |
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