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極楽山「浄土寺」 |
浄土寺は、鎌倉時代のはじめ、重源上人が建立した寺院です。 敷地中央に八幡神社、その前に池をはさんで浄土堂と薬師堂が向かい合うという珍しい配置となっています。 浄土堂と堂内の阿弥陀三尊立像はともに、国宝に指定されており、このように建物と仏像が国宝指定されているのは、浄土寺をはじめ平等院や東大寺などがあります。 その阿弥陀三尊を安置する浄土堂は、タイミングが合えば日の強い夕方の西日が堂内で反射して、阿弥陀三尊を赤く染めます。 (写真は、浄土寺浄土堂「阿弥陀堂」…2021.2.28) |
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■ | 浄土寺境内 |
浄土寺は、東大寺再建の経済的基盤とするため、大部荘を再開発した重源上人によって建久年間(1190〜1198)に建立されており、荘園の拠点であるとともに信仰の拠点でもありました。 大部荘の東端の丘陵上に位置し、西側に遠望が開け、西日を十分に取り入れられるよう配慮されています。 境内は北側中心部に八幡神社を配し、その前には2つの池があります。 池をはさんで浄土堂と薬師堂が相い対峙しており、その配置は特異であります。 これは、重源上人が阿弥陀信仰に基づき、意図的に配したものとされています。 浄土寺で行われていた来迎会では、浄土堂と薬師堂の間に橋をかけ、この橋を現世より浄土へ通じる道として裸阿弥陀像を先頭に菩薩面をかぶり行列を行ったといわれています。. |