滋賀県の南東部に位置し、奈良時代に建立された天台宗の寺院です。 東方にある長寿寺の「東寺」に対して、一般に「西寺」の呼び名で親しまれています。 山門に続く広い境内の木立の参道の奥に、国宝指定の和様の大きな本堂がどっしりと立ち、古寺らしい落ち着いたたたずまいを見せています。現在の本堂は、南北朝時代に再建されたもので、中央には秘仏の木造千手観音坐像が安置されています。 また、本堂横の石段を登ると、すぐれた形姿の三重塔があり、背後の樹林が美しい調和を見せています。
(写真は、常楽寺「本堂」国宝… 2010.11.20)