■ | 陶磁器の積出港「伊万里」 |
伊万里市の大川内山は、かつて鍋島藩の徹底した管理のもと「色鍋島」「鍋島染付」「鍋島青磁」などの傑作を生み出した藩窯があった山です。 三方を山に囲まれ、山水画を思わせる独特の風景はまさに「秘窯の里」。 この大川内山には、製陶の秘法を守った関所、お経石窯や清原窯などの登り窯跡、陶工の家などが見事に再現されている「鍋島藩窯公園」があります。 (写真は、伊万里「鍋島藩窯坂」… 2015.9.1) |
■ | 日本磁器の発祥地「有田」 |
「日本磁器の発祥の地」有田。 日本の多くの焼き物は陶器であるが、有田焼・九谷焼などは磁器である。 陶器が粘土を原料とするのに対し磁器は陶石を粉砕して水で練って使用します。 有田焼とは有田町およびその周辺で生産された磁器の総称で、伊万里港から船積みされて輸出されたために「伊万里焼」と呼ばれることもあります。 16世紀末に豊臣秀吉が朝鮮出兵した際、朝鮮半島から多くの陶工達が渡来し、その一人李参平が有田で良質の陶石が得られる「泉山陶鉱場」を発見した。 有田皿山に日本で初めて磁器の窯が造られ、これが有田焼 (日本における最初の磁器) の発祥とされています。 17世紀中ごろから ヨーロッパに向けて有田焼の輸出が始まり、有田焼は広く海外に知られるようになりました。 |