■ 旅程 2009年7月8日(水)〜12日(日) 走行距離 1200km ※上記地図の 赤矢印 は、2009年ツアーコース。 青矢印 は2007年ツアーコース。) |
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1日目 | 8日(水) 梅雨前線が本州付近に停滞し、東北地方の天気予報は旅行期間中を通して傘マーク。 今回の旅行は、1ヶ月前に旅行社で予約したので先の天気予報までは読めなかった。 前回の2007年の東北旅行(みちのく二人旅)は、青森県から岩手県、仙台市へ南下したので、今回は逆方向に福島県、山形県、秋田県、青森県へ北上した。 今回の旅は、各県で宿泊し温泉三昧と観光名所をまわり、郷土料理を食するのが目的です。 AM10:55発、大阪国際空港(伊丹空港)⇒12:00着、福島空港へは 50人乗りの小型ジェット機で悪天候に揺れ、車輪の出し入れの際に客室まで震動が伝わり少し不安を感じた。 8日、福島県の天気は曇りのち雨。 [ 2007年7月 東北の旅(奥入瀬渓流、十和田湖、八幡平、中尊寺、蔵王お釜、松島) ] 会津若松「鶴ヶ城」と白虎隊の眠る「飯盛山」を訪ねる 8日の福島地方の天気は、曇り時々にわか雨。 大内宿から会津鶴ケ城へは自動車で約1時間、福島県の代表する観光スポットです。 その後は、白虎隊自刃の地と知られる標高380mの飯盛山にある墓前に参り、夕方雨が降りだし磐梯ゴールドラインから猪苗代湖を下界に見て、道路は濃霧が立ち込めて景色は殆ど見えない。 6時過ぎに今夜の宿泊先へチェックインすることが出来た。 夕方から朝方にかけて雨は本降り、明日の降水確率90%。 思い出の旧婚旅行 昔を思い出し、新婚旅行と同じ旅先を企画し、37年前に戻り二人だけの時間を楽しみたいと思いました。 福島県の会津鶴ヶ城と飯盛山白虎隊を観光したら、昔の記憶がよみがえってきました。 新婚旅行の時も吾妻スカイラインをレンタカーでドライブしたのですが、11月中旬の山々はすでに紅葉は終わっており、東山温泉と飯坂温泉に宿泊したように記憶しています。 今回は裏磐梯高原ホテルに宿泊 (温泉ではありません) 目の前に広がる雄大な磐梯山。 夜間はホタルの鑑賞会があり、ホテルのバスでホタルが見られる綺麗な水辺へ案内され、夜空に舞う小さな光りが感動的でした。 早朝はホテル内の弥六沼(五色沼)を一周(20分)、ブナ・落葉松林などトレッキングコースを散策し自然豊かで、やすらぎのひとときを楽しみました。 37年振りの旧婚旅行、素敵な思い出が出来ました。 茅葺き屋根の宿場町「大内宿」 江戸時代の宿場町の雰囲気をそっくりそのまま後世に残す名所、福島県にある大内宿(おおうちじゅく)。 昭和時代の後期には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定、昔ながらの宿場町に多くの人が訪れる観光名所となりました。 さらにここでしか食べることができない個性的な蕎麦(ねぎそば)もあり、私たちもそれを楽しみにしていたので、食べて来ました。 (箸のかわりに長ねぎで頂く、名物高遠そば「1050円」と岩魚の塩焼き) |
2日目 | 旅行2日目、9日(木)今朝からの大雨で最上川が増水? 最上峡芭蕉ライン舟下りの予定を変更して、大河ドラマ「天地人」で賑わう米沢市内観光⇒山寺参拝(宝珠山立石寺)⇒銀山温泉へ… 米沢と言えば、直江兼続と米沢牛 「天地人」とは平成 21年1月から始まり、現在放送中のNHK大河ドラマのタイトルです。 主人公の直江兼続は、米沢藩初代藩主上杉景勝を支えた文武兼備の智将です。 兼続は上杉謙信を師と仰ぎ、「利」 を求める戦国時代において民、義、故郷への愛を貫きました。 兜に掲げた 「愛」 の文字が兼続の思いを物語っています。 現代人に失われつつある「日本人の義と愛」を描いています。 奥の細道、松尾芭蕉も訪ねた山寺 (立石寺) 山寺に着くころには、小雨になっていた。 山頂の五大堂からは、残念ながら雲が立ち込めて下界の見通しが悪い。 松尾芭蕉が「奥の細道」で、俳句を詠んだ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」で有名な山寺は山形県の観光スポットです。 山寺の別称をもつ立石寺(りっしゃくじ)、正式には「宝珠山阿所川院立石寺」と称します。 平安時代の初め貞観2年(860年)第 56代清和天皇の勅願によって慈覚大師円仁が開山。 天台宗に属するお寺ですが、広くこの地方の宗派を越え、信仰を集めています。 大正ロマンの建物に囲まれた「銀山温泉」 NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことで一躍脚光を浴び、全国的にその名を知られることになった。 500年もの歴史をもつ銀山温泉は、その名の通り昔は銀の鉱山として栄えた仙境の温泉です。 奥羽山脈を望む素晴らしい自然の中、銀山川をはさんで建ち並ぶ木造りの旅館街は、三層四層の木造バルコニー建築であり外装には鏝絵(こてえ)が施されていた。 銀山川には多くの橋がかかり、歩道にはガス灯が並んでいます。 「家並み保存条例」により守られているその景観は、まさに大正時代そのものです。 また冬の美しい銀山温泉の風景も魅力的です。 |
3日目 | 旅行3日目、10日(木)銀山温泉を出発、朝のうちは晴れ間が覗いたが、徐々に雲行きが怪しくなってきた。 田沢湖に着くと横なぐりの強い雨が降り続く… 湖面がエメラルドで神秘的な「田沢湖」 秋田県の中東部に位置する、最大深度は423.4mで日本第一位の深い湖です。 この深さゆえに真冬でも湖面が凍り付くことはないと言われる。 そして深い湖水に差し込んだ太陽の光が湖面をエメラルドに彩るので、日本のバイカル湖と呼ばれています。 田沢湖と言えば有名なのが、「たつこ像」。 永遠の若さと美貌を願い湖神となったと伝えられる。 その姿は澄んだ青い湖水を背にして清楚で、田沢湖の岸近くにあります。 美しさを永遠に保とうと、百日百夜の願いかけ、満願の夜に「北に湧く泉の水を飲め」というお告げどおりに泉の水を飲みつづけ、龍になってしまったたつこ。 ブロンズ像だが金粉の漆塗りで、1968年(昭和43年)に完成した。 みちのくの小京都「角館」 秋田県仙北市の角館町は、仙北平野の北部に位置する城下町です。 玉川と桧木内川に沿いに市街地が拓け、三方が山々に囲まれたこの町は、歴史ある武家屋敷と桜並木が美しい、まさに「みちのくの小京都」と呼ぶにふさわしい風情を漂わせた観光名所です。 角館の今に続く町並みをつくったのは芦名氏で1620年(元和6年)のことでした。 町は「火除」と呼ばれる広場を中心に北側は武家屋敷が建ち並ぶ「内町」に、南側は町人や商人が住む「外町」に区分されました。 このかつての町割りが390年あまりたった今でもほぼ変わらず残っています。 「内町」は、築200年近い屋敷が建ち並び黒板塀に垂れ下がるしだれ桜が続きます。 この武家屋敷群の表通りは、国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けており文化財として保護されています。 国定公園・男鹿半島 男鹿半島と言えば、古くからなまはげが有名な所として知られています。 なまはげは、大晦日に男鹿市などの各家々で行われる伝統的な民俗行事です。 3日目の宿は、国定公園男鹿半島の西側の戸賀湾に面した高台に位置しており、抜群のロケーションです。 戸賀湾は豪快で男性的な海岸美が魅力だと言われていますが、客室から眺める景色は本当に息をのむほどの美しさです。 夕方には燃えるような入り陽を見ながらのんびりお湯につかれることを楽しみにしていたのですが、当日は残念ながら雲に隠れて夕日が沈む瞬間を見ることが出来なかったのが心残りです。 |
4日目 | 旅行4日目、11日(木) “やっと” 晴れ間が覗く好天に恵まれました。 今回の東北旅行の一番の目的は、世界自然遺産「白神山地」の代表的なトレッキングコースを歩いてみることです。 旅行日程の1日を割き、雨具なども用意して楽しみにしていました。 旅行社にお願いして「ガイドと歩く世界自然遺産白神トレッキング」オプションツアーを企画しました。 青森県弘前市側西目屋村から入ればもっとも近いエリア「アクアグリーンビレッジANMON」 に、1時30分前に集合。 全行程徒歩、約 5.6km3時間半のトレッキングコース) ブナ林散策道⇒暗門の滝(第三の滝、第二の滝、第一の滝)。 ところが前々日に宿泊の旅館に旅行社から電話が入り、 「暗門の滝入り口付近の橋が大雨で流されて、トレッキングは中止」とのことでした。 楽しみにしていたオプショナルツアーが行けなくて ”残念” 今度、白神山地を訪ねる機会があれば是非行ってみたいです。 十二湖の「青池」に感動! そこで、4日目の旅行コースを急遽変更して、男鹿半島から日本海沿岸を走るJR五能線と平行に(国道101線)北上する。 途中JR五能線「十二湖」駅前の県道から白神への村道に入ります。 「十二湖」は、広大なブナの森に点在する33の湖沼が、大崩から見ると12個見えることから名付けられました。 その中でも十二湖の代名詞とも言える「青池」 は、青インクを流し込んだような美しさで、水中には枯れたブナが横たわる静寂の池には感動しました。 散策を終えて汗ばんだ身体を「不老ふ死温泉」で汗を流し、ついでに昼食も済ませた。 深浦市を右折して、道なき道を約1時間走行、まるでラリーのようです。 “やっと“ 日本の滝100選「くろくまの滝」に到着。 その後も細い悪路を進むこと約1時間「津軽峠」に到着。 ここで「マザーツリー」を見物して、白神ラインを通り約30分で「アクアグリーンビレッジANMON」 到着した。 一路弘前城へと… 世界自然遺産「白神山地」マザーツリー 白神山地は、青森県南西部から秋田県北西部にまたがる130,000haに及ぶ広大な山地帯の総称です。 このうち原生的なブナ林で占められている区域16,971haが、1993年12月に世界自然遺産として登録されました。 ブナ林には動物のエサとなる植物が豊富で、国の天然記念物のクマゲラやイムワシなど学術的にも貴重な動物が生息しています。 東北で唯一の現存天守閣「弘前城」 弘前城は津軽地方を平定した津軽為信の志を継いだ子の信枚が、慶長16年(1611年)に築城した。 天守は五重であったが落雷で焼失。 文化7年(1810年)に本丸の辰巳櫓(南東隅櫓)を三重に改築して天守代用とした。 これが現存する天守である。 関東・東北地方において、唯一の現存天守として貴重である。 本丸、二の丸および付属の郭が、3重に巡らされた堀によって区切られている。 そのなかに残る隅櫓三棟と城門五棟の建造物が往時の姿を留めている。 いずれも重要文化財に指定されています。 現在は、弘前公園として多くの市民や観光客に親しまれています。 周囲の松や桜の古木と相まって風格を備え、弘前城から岩木山を望む風景は素晴らしく、全国にも名高い桜の名所で知られています。 |
5日目 | 下北半島の秘境 旅行最終日、12日(日)天気晴れ。 朝食を済ませてAM7:30に旅館(浅虫温泉)を出た。 蟹田港から「むつ湾フェリー」AM9:20発⇒脇野沢港AM10:20着、約1時間の船旅(津軽半島と下北半島をつなぐ小さいフェリーです。) 事前電話予約を済ませていた。 脇野沢港到着後、約1時間で牛滝港(仏ヶ浦観光船乗り場)へ… 本州最果ての秘境「仏ヶ浦」上陸 津軽海峡の荒波と風雪に浸食された大自然の造形芸術となった海岸線、仏ヶ浦は冬の厳しい姿と夏の穏やかな姿の両方を持っています。 2kmに及ぶ奇岩の連なり、如来の首・五百羅漢・極楽浜などの名称が付けられその総称が仏ヶ浦なのです。 牛滝港から遊覧船で15分、仏ヶ浦上陸。海からの眺めは、たおやかで極楽浄土の浜でもあります。 観光を終えて「牛滝港下船」して自動車で約15分、仏ヶ浦駐車帯にある展望台から見る、仏ヶ浦の眺めは圧巻でした。 日本三大霊場「恐山」 日本三大霊山( 恐山、高野山、比叡山 ) の一つです。 貞観4年(862年)に慈覚大師によって開山され、天台宗の修験道場として栄えました。 風車がカラカラとまわり荒々しい岩場の合間から硫黄の臭いが立ちこめる様子は、地獄や浄土に見立てられています。 恐山境内にある4つの薬湯は それぞれに効能があり、参詣者は自由に入浴できます。 宇曽利山湖を望む丘陵は火山性の地形を露わにした独特の風景です。 7月と 10月の例祭で行われるイタコの口寄せが有名です。「入山料大人:500円」 東北ふたりの旅「総集編」 今回の東北の旅は、前半豪雨にみまわれましたが、後半の土・日曜日は、どうにかお天気が持ち直しました。 留守宅の我が家の植木も枯れずに済んで良かった。 福島空港からレンタカーで青森空港まで約1200km。 秘境みちのく三大半島(男鹿半島、津軽半島、下北半島 )をぐるっと周遊し、世界自然遺産「白神山地」も行け、温泉とグルメ三昧に体重も2kgオーバーしたが、思い出に残る楽しい旧婚(熟年)旅行でした。 今回の旅行で行けなかった芭蕉ライン舟下り、出羽三山と酒田市街は、次回の新潟県と佐渡島観光の時にに行く事にしました。 青森空港発PM6:50⇒大阪国際(伊丹空港)PM8:25着、大阪に降り立つと蒸し暑さを感じました。 強行なスケジュールでしたが内容のあるツアーでした。 無事に自宅に着いたのがPM10時頃、やっぱり家がいいなあ〜 また明日から仕事を頑張ります。 |